アメリカ求人サイト「プロックスJ」を活用して、アメリカ就職・転職の勝ち組になろう!

アメリカ求人アイコン コンサルタントに聞く

アメリカでのお仕事探しの現状教えてください!第2弾


Executive Vice President & General Manager

鈴木 剛央氏

─ 気になる求人募集の数


バイリンガルにとって、絶対的な求人件数は減っていると考えていいと思います。 よく言われているとおり、September 11th以降、IT業界の頭打ち、日系企業の撤退、 さらには、旅行、観光、金融等の会社合併という事が理由に挙げられるでしょうね。 3,4年前のような職が溢れているといった状況ではないのは確かです。しかし、 これから将来の状況を推測するに、一つ、IT業界などには新しいビジネスチャンスが出現すると考えています。

イギリスの第一産業革命時代には、ワットが蒸気機関を開発しましたよね。 そのために蒸気機関車や鉄道のみがより多く製造されたが故に経済、 産業が活性化されたのではなく、それに付随して生まれ、延びる産業があった。 例を上げるならば、繊維業界、商社がありました。それと同様に、今、IT業界を 当時の蒸気機関車に喩えられると思うのです。これから、それに付随したプラスアルファの 産業が誕生し、そこに新しい人材の流れが出来るのではないか、と私は考えますね。 将来、雇用の激減が訪れるなどと絶望的になる必要は無いのではないでしょうか。

─ どのような人が就職しているか
一般的に言うならば、「経験のある人」という事になるでしょうか。 企業からの要求で多いのは、やはり、3,4年の実務経験のある人 ですからね。しかし、全体的にアドミニストレーションの求人が常 に絶対数の大部分を占めていますので、この点においては、エントリ ーレベルでの就職も可能です。ただ、エクセル、ワードは必須です。 学生時代のうちから身につけておくほうが賢明でしょう。これが出来 ないというのは、このご時世、「私、電卓打てません」というのとほ ぼ同義ですからね(笑い)。

一つアドバイスとして言えますのは、何か一つ「勲章」を持っておく という事は身の助けになる、という事です。仮にあなたが「タイピング 70 word/ minutes」 というスキルを持っていたとします。超人業ですね、 これは。そうすれば、秘書も出来ますし、Book-Keepingもいい、もしくは CPAのアシスタントにもなれる。また、こちら側、人材派遣業者にしても、 セールポイントを持っている方は企業にアピールしやすいといった強みになるでしょうね。

さらに、「コミュニケーション能力」を持つという事も大変重要です。 これは自分の事を語る力ではなく、人の言う事を消化できる力を指すわ けですが、これがなかなか難しい。「できる」と言われる人でも100を聞 いて理解し、実行可能なのは80でしょう。なぜか「抜け」が出ます。 極論としては、「100聞いたことを100呑みこみ、実行する」ですが、 これは不可能でしょうね。しかし日々心がけて、それに近づきたいものです。

─ 就職への近道
「自分を見つめなおす事」です。自分の体験を踏まえて言うのですが、 大学を卒業して、就職したときの理由は、と言えば、「なんとなくみんなが働くからじゃあ私も」 ですとか「取りあえず生活するために働く」でした。後者はもちろん基本ですし、必要です。が、 しかし、就職というのは結婚同様に、人生において、重要な意味深いものですよね。 結婚をする時、自分がそうしたいのかどうか熟考すると思うのですが、「就職する」 というのはそれと同様、一歩立ち止まって、自分を見つめなおす事が出来るいい機会だと考えます。 ですから、まずは自分が何をしたいのか、をじっくり考える事。これが巡り巡ると、 就職をする際においての一番の近道とは言えませんか?
提供:ProX J