アメリカ求人サイト「プロックスJ」を活用して、アメリカ就職・転職の勝ち組になろう!

アメリカ求人アイコン コンサルタントに聞く

特集:カリフォルニアの仕事事情


President
彌富 よしみ氏

カリフォルニアで注目されている職種とは?
カリフォルニアで注目されているロサンゼルス及びオレンジカウンティーを中心とする南カリフォルニア地域と、 シリコンバレーやサンフランシスコを中心とする北カリフォルニア地域では、企業動向や求人傾向に違いが見られ ます。まず南カリフォルニアでニーズの高い業種としては、貿易、貨物、倉庫などの物流関連があげられます。 特にロサンゼルスは、アジア各国からの商品を受け入れ、全米に発送していく重要な物流拠点となっており、 各種メーカーの販売事務所が数多く存在しています。この他、サンディエゴの南、メキシコとの国境地域に工場を 設立する日系企業が増え、この動きに伴い、関連する商社、部品メーカー、組立、流通会社などで、新しい人材の ニーズが生まれてきています。

一方、北カリフォルニアでは、半導体や電子部品など技術関連企業での求人が目立っています。一時は全盛を迎えた ドットコム関連会社は完全に低迷していますが、半導体は少しずつ回復してきているようですね。特にシリコンバレーは、 企業の入れ替わりが多く競争の厳しい市場ですが、将来性の高い新規ベンチャー企業が進出してきており、 バイオテクノロジーやナノテクノロジーなどの新分野において、技術力を持つ人材へのニーズが高まっています。

気になる採用状況ですが、今年に入って若干回復してきていますが、業種によって開きがあるようです。一般的に不況に 左右されづらい業種である、食品、日常雑貨品、化粧品、さらに、ビデオやDVDなどを核としたエンタテインメントや 玩具などは順調に成長しています。一方で、米系の航空会社、旅行業界は景気の影響を受け、苦戦していますね。 また、数々の統合により先行きが不透明な日系の銀行各社も停滞ぎみと言えるでしょう。

求人の多い職種ですが、南カリフォルニアでは、セールスやマーケティングの求人が目立ちます。長びく不況のもと、 どの企業も、売上の増大を最優先していますから。一方、北カリフォルニアでは、電気、機械、半導体産業などを中心に、 技術者、研究者、セールスエンジニアなどへのニーズが高まっており、技術力やノウハウを持ち、即戦力となり得る人材が 求められてきています。

ビザサポートは減少傾向
ビザのサポート状況は、全体的に厳しくなってきています。これには大きく2つの理由があります。 1つはビザサポートについて企業側に金銭的な負担がかかるという点、もう1つは、日本語と英語ができる バイリンガルの必然性が減少してきているという点です。以前は駐在員一人にアシスタントを一人つける、 といった状況も見られましたが、最近は駐在員の英語力のレベルが向上してきており、流暢な英語で仕事を こなされる駐在員の方々が増えてきました。もう一つ、バイリンガルを雇う必要性が減ってきた理由として、 Eメールやテレビ会議の普及もあげられますね。

カリフォルニア市場の今後の行方
南カリフォルニアについては、自動車関連企業の動きに注目しています。同エリアには、設計や販売などを統括して 行う大手自動車会社の本社が集結していますが、さらに、トヨタがメキシコ国境地域に新工場を立ち上げるという話も あります。自動車工場が一つ建設されることにより、部品、組立て、販売、マーケティング、物流など、多くの人と モノが動きますので、市場の活性化に一助していくであろうと予想されます。一方、北カリフォルニアについては、 バイオテクノロジーなど、新技術に関わる新しい市場の誕生に期待を寄せています。

仕事への意欲や目標を適切な言葉で表示していく
カリフォルニアは気候もおだやかですし、エリアによっては仕事に関しての真剣味に欠けている、いう印象があるかも しれません。しかし頑張っている人や成功している人も無数にいます。米国の他州に比べて日系企業の数も多いですし、 業種も多岐にわたっており、チャンスはたくさんあります。面接時に、仕事に対する意欲や目標を、適切な言葉で、 明確に表示していくことが大切です。ただし、その際に、自分本位になってはいけません。常に相手を思いやり、 尊敬の意をこめて、丁寧に自分をアピールしていく必要があります。環境や周囲の意見に流されず、目的意識と 強い意志をもって、自分を磨いていくこと。何でも無理だと思わずにチャレンジしていくことによって、必ず道は 開かれていくでしょう。
提供:ProX J