プロックスJ インタビュー
President & CEO
新井 佐恵子氏
コピーとりや資料をまとめなど、そんなスタッフワークが苦手で大嫌いだった新井さん。 “スタッフワークが苦手な人”イコール“仕事ができない人”そう思いこんでいたことで、 「私は仕事のできない人間なんだ」と、本当に仕事がつまらなかった入社1年目は、 会社へ行くのもつらくなっていたといいます。その当時の上司に言われたある言葉に 開眼した新井さんは、現在『株式会社インターネット総合研究所』ニューヨーク支社長と して多忙な毎日を過ごしている。
入社一年目といえば、いろんなことに夢や希望があり、覚えることもたくさんあって、わくわくしている時期でしょう。
でもその頃の私は、会社に行くのがとてもいやでした。スタッフワークがじょうずにできない自分を、
“仕事ができない人間”と思いこんでいたからです。仕事に対する意欲も薄れいった頃、当時の直属の上司と
話す機会があったので、「仕事がつまらないのです」、とはっきり伝えたのです。そると彼は、驚くでもなくムッと
するわけでもなく、ただ穏やかに「どうしたら楽しくなるか、何がしたいかを考えて、それが分かったら言いに
来なさい」と言ったのです。その後、私はいろいろ考えました。書類整理などが苦手な代わりに、自分が得意で、
且つやっていて楽しいことなどなど……。その後、ああしてみよう、こうしてみたい、そんな思いで仕事に取り
組んでいたら、気がつくとやる気いっぱいの自分がそこにいました。
それからしばらくして、私は後輩達のマネージメントをするようになりました。複数の人の輪をまとめるのは、
とても大変なことです。私は、先に述べた上司に救われた経験もいかし、大勢の輪をまとめることよりも、
個人対個人のつながりを大切にしたいと思いました。ただ気を付けていたのは”プライベートにはつっこまず、
しかしドライになりすぎない“ということ。この距離感を保ちながら全体として動いていくことは、なかなか
難しいですね。私は女性なので、女性であることのメリットを生かせるようにしています。
たまに「女扱いしないで!」と、無理に男性と同じ土俵で戦いたがる女性もいます。否定はしませんが、私は、
そう思ったことは一度もないんです。どう見ても、男性と女性は明かに違いますし、また、双方が持つメリットを
最大限に生かそうとすることの方が、ずっと賢明だと思うからです。一般的に女性は、和の中で生きている
と思います。だから、何事に対しても、穏やかに調整しながら解決するのが得意ですよね。ただし、『組織の中に
いる自分』ということを忘れず、自分が置かれいるポジションとその仕事の内容を常に認識しながら働く必要がある
と思います。女性の方には、無理に女性であることを否定せず、自分の魅力はなんだろう? 自分の
アドバンテージはなんだろう? と考え、それらを最大限に生かしながら、ビジネスウーマンとして、
頑張っていただきたいと思います。
出身地/神奈川県
出身高校/神奈川県立厚木高校
出身大学/中央大学
座右の銘・信条/希望におき、努力に生き、感謝に眠る
NY在住歴/3年