プロックスJ インタビュー
-“就社”でなく“就職”を -」
General Manager/
Business Development Department
田中 正之氏
今年2月、NYに単身赴任してこられた田中さんのNYでのミッションは、米国で活躍される日本の方たちとの ネットワークを広げながら、Non-Japaneseの方に日本への感心を高めてもらい、少しでも多く方に日本訪問を していただくこと。現在のお仕事を“天職”と信じている田中さんから、この職業に巡り会えたエピソードなどを 伺った。
まだ、自分が“New York”に定着していないので、この街について、多くを語ることができませんが、逆に
「来たばかり」の立場で、「日本人同士というのは、意外とまとまりにくいのかな」、と感じました。
アパートのエレベーターや同じビル内で日本人の方をお見受けして、「こんにちは」と声を掛けても、
すぐに反応するのに「躊躇」されている様子で、なかなか、Non-JapaneseとのFriendlyなあいさつのように
はいかないですね。私自身、「挨拶」はコミュニケーションの基本だと思っていますので挨拶を心がけている
のですが…。もっと知らない日本人同士でも、声を掛け合えるようになるといいですね。
私はどちらかというとラテン系の情熱的な性格で、人と交わるのが大好きです。しかし、その熱い性格から、
悪気がないのに、つい思ったことをストレートに表現してしまうことがあり、人に誤解されてしまうことが
しばしばあります。人と人とをまとめあげる立場としては、”性格だから”と、片づけられませんので、
何か言動に移すときは、自分を冷静に保つことを心がけています。同僚に指示をだすときなど、自分の都合で
なく、仕事の目的に沿っているか、自分の渡した指示が誤解を生んでいないかなど、コミュニケーションが
成り立っているかをいつも確認するようにしています。
いま、私のいる「旅行業」は、航空券やホテルのインターネット予約などで、厳しい状況におかれていますが、
「旅行業」は、まだ、人と人との出会いや感動を提供するという重要な役目を負っています。この点で、私も、
いろんな人に出会い、その方々の人生観などを共有することができました。そのなかには、学生の方から
ご年配の方、ノーベル賞受賞者イアン・ソープさんや、タイガー・ウッズさんなどのスポーツ選手の方など、
普段の生活では、絶対にお会いできない人達も含まれております。この職業は、私にこのような方々との
出会いの機会をくださいました。これは、私にとって大きな財産になっています。
「一生の職業と出会えたこと」を大変誇りに感じている私ですが、学生時代は、公認会計士を志したり、
実家の家業を継ぐことなど進路に迷ったこともありました。それが、こうして自分の職業と出会い、長年の
夢であった海外勤務を実現できたのは、大学時代に慕っていた先生からの言葉の影響だと信じています。
それは、「“就社”でなく“就職”をしろ」という言葉。それは思うに、「看板」で会社を選ぶのではなく、自分が取り組みたい
「職業」で選ぶこと。そして、それを貫けば、必ず道は開ける! といわれたのだと思います。皆様の
「夢」を叶えるため、是非、「一生の職業」について考えてみてください。
年齢/47歳
出身地/横浜
出身高校/横浜翠嵐高校
出身大学/横浜国立大学
座右の銘・信条/いつも初心を忘れず、一つの事を貫く
NY在住歴/6ヶ月