アメリカ求人サイト「プロックスJ」を活用して、アメリカ就職・転職の勝ち組になろう!

アメリカ求人アイコン ビザアドバイス

2006/01/31
Vol.100  弁護士の選び方について - その2 -

前回に引き続き、あらゆる法律分野においても参考となるであろう有能な弁護士の選び方について今回は後半の箇条を紹介します。
6.保証された結果を期待すべきではない
法律を扱う立場として、特に移民法はそうなのですが、弁護士は依頼を受けたケースが認可されるかどうかの決定はできないということが本質としてあります。ほとんどのケースにおいてケースが認可されるかどうかは審査官の独自の裁量に任されており、決してそれは弁護士が判断するものではありません。弁護士はそれぞれのケースに対してある程度の目安を持つことはできるかも知れませんが、それでも認可されるかどうか決めるには至りません。クライアントの中にはビザが取れる確率を聞く方も多くいます。私の答えは常に1%-99%です。審査決定の基準はここ最近、一貫性を伴わずケースが認可されるかどうかやはり審査官の独自の裁量なのです。私はクライアントに認可の確率を伝えることは誤った期待や失望を与えるものであると考えております。従って私はケースはなぜ認可されるのかまた却下されてしまうのかについて法的な議論を交わし、クライアント自身で自分のビザ取得の確率を設定してもらうようにしています。
7.様々な弁護士事務所に当たるべきか
もし弁護士決定に確証がないということでしたら、ある特定の弁護士に依頼する前にいくつかの弁護士にあたってみるのも良いかもしれません。個人的には私自身、いくつかの弁護士にアドバイスを請い、そして自分が快適と考える弁護士に依頼するということは、それ自体を正当とすれば問題はないと思います。しかしながらその一方で、あなたが弁護士に問い合わせの電話をする際、それは専門機関に問い合わせする際の一般的な礼儀でもあるのですが、あなた自身は弁護士のサービスそのものに興味があるということを心に留めておいてください。例えばそれが移民法であれば特定のビザ申請に必要な申請フォームの番号は何か、移民局サービスにかかる時間はどれほどか、住所はどこか等々、自分自身でリサーチ又はプランニングできる単純なことは時には重要な質問事項とはなっていないはずです。弁護士事務所は公共の情報提供サービスセンターではありません。もしそうであるとすれば本来あるべき弁護士活動そのものが一般のサービスセンターと同等の存在となってしまいます。
8.第2のオプションをもつべきか
もしあなたが既に弁護士に依頼しており、その弁護士に対し何かしらの問題や疑問点があるとすれば、実際上、他の弁護士から別の意見を入手することも一つの方法かもしれません。ただ本来は既に依頼し支払いを行っている弁護士と連絡を交わすべきでしょう。中には弁護士と連絡が取れなくなってしまったということで別の弁護士へ質問を投げかけざるを得ないる場合もありますが、そのようなケースにおいても私の答えは常にクライアントは自分のケースを把握し且つ守秘義務を持っているこれまでの弁護士となんとかコンタクトを取るべきであるということです。仮にそれが弁護士との相談の後であり、自分がその答えに納得いかないということでしたらその時は他の弁護士に切り替え、アドバイスを求めるのも良いでしょう。ただ繰り返しになりますが、移民法に関しては明確な答えがないケースが多いのが事実です。よく起こることなのですが、あなたが10人の弁護士と話をしたら10通りの答えが返ってくることがあるでしょう。その場合、ある一つの答えが必ずしも他の答えより正しいということではありません。多くの弁護士に相談することは逆に最初の問い合わせの段階であれば自分自身を混乱へと追い込んでしまう結果となってしまうかもしれません。従って賢く且つ期待を
持って弁護士を選ぶことが望ましく、もしあなたがそのことを実行できたら、自身の問題に関して弁護士としっかりとした信頼関係を築き上げることができるでしょう。
9.勉強、勉強、勉強
あなた自身が自分のケースの状況を知れば知るほどその結果についてより理解でき、そして適切に判断できるようになるでしょう。決して他人の言うことを信じ込むのではなく、専門家に聞くことです。また移民法に関しては様々な情報を提供しているWebsiteもあります。(www.ilw.com, www.aila.org,www.uscis.govなどが代表的なものです。)更に弊社では毎月無料で移民法の最新情報に関するEmailニュースレターを日本語にて発行しています。またそれには企業法専門弁護士の記事も掲載しております。それらニュースレターの記事に関することなど自分自身でのリサーチをもとに湧き出る疑問に関して質問があれば私達は喜んでその質問を受けます。私達にとってあなたのケースに携わるということはあなたの人生に携わるということと同じことを意味します。自身での勉強に嫌気を感じる方もいるかもしれませんが、あなた自身が積極的であるほど自分のケースに関してより快適な気持ちとなります。また自分にある程度の知識があればあるほどより多くの情報を吸収しやすくなることにもつながります。
10.幸せになること
クライアントのケースが認可されました。これは私達にとって大変響きの良いものです。私のオフィスでもそうですが、大多数の弁護士が抱える移民法ケースは結果として認可されています。ケースの複雑さ、ケースを審査する審査官、弁護士活動、そしてそれらに付随するその他の様々な関連要素がすべて一体となって一つの結果として出てきます。私達の最高の喜びは非常に難しいケースにおいてビザを取得したクライアントと会うときです。常に慎重に。一方で積極性も重要です。積極的な態度は長い目で見るとしばしば好結果を生んでいるようです。
弁護士 デビッド・シンデル
http://www.swlgpc.com/