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2006/11/20
Vol.119  ビザスタンプの取得に関する心構え - その1-

移民局より非移民ビザの認可を受けた人の中には日本の大使館・領事館でのビザスタンプ取得は移民局からの認可が下りてさえいれば簡単であると誤解している人が多くいるようです。今回はこのビザスタンプ取得に関して皆様にFAQという形でその重要性を説明いたします。
質問: 私は移民局よりH-1Bビザの認可を受けました。私は日本へ行き、ビザスタンプを取得しなければなりません。どのようにすればビザスタンプが取得できるのでしょうか。
答え:
まず最初にすべきことはH-1B取得の際の担当弁護士に相談することです。私自身も他の弁護士を使ってたにもかかわらず、ビザスタンプ申請プロセスについて多くの質問を受けます。もし担当弁護士が申請プロセスについて詳しくない、または自分自身が弁護士にビザスタンプ申請を依頼しないという状況で何かしらの質問があったら直接大使館に質問しなければなりません。具体的なプロセスを含め、その質問方法など詳しい情報は大使館のウェブサイトhttp://japan.usembassy.govより確認できます(大使館のウェブサイト内にある情報でも更に分からない場合は有料にてEmailで問い合わせ可能です)。その準備は個々により様々ですが、あまり長く日本で滞在できない場合など、日本への出発前にDS156という申請をオンライン上で予め済ませ、それを基に面接の予約を取り、$100の申請費用をATMまたはインターネットバンキングにて指定期間内に申請するとが重要になってきます。もし指定期間内に支払い等できないということでしたら面接予約はキャンセルされてしまいます。従って、このDS156の申請用紙をはじめ、正しい情報を確実に記入することも併せて重要でしょう。面接に必要な書類が揃った時点で初めて面接に望むことができるというわけです。
質問: 私の友達は大使館面接は簡単だったと言っています。実際、面接は2分ほどで、ビザスタンプ付きのパスポートも2日で届いたそうです。つまりビザスタンプの面接およびその準備は私でも簡単にできるということですよね。
ケースは個々によって異なります。単に他人の面接が簡単だったからといって、仮にケースの内容が自分とほぼ同じだとしても同様に自分の面接が簡単であるということにはなりません。また審査官もそれぞれに違います。更に審査官も入れ替わりがありますので、他人のケースが自分にあてはまるというものではありません。従って自分のケースは自分自身しっかり準備の上、面接に備える必要があるというわけです。実際に移民局よりビザの認可を受けた人の多くがこれまでに弁護士費用、申請費用、時間をかけてきていることでしょう。しかしそのような方が友達からビザスタンプの面接は簡単であると聞いただけでそのプロセスを軽視し、あとから後悔したというケースも良く聞きます。もちろん私も含めてですが、ほとんどの弁護士はビザスタンプ申請書類作成費用は有料で、弁護士事務所によっては最初から含まれている場合もあるでしょう。このように費用を請求することにはしっかりとした理由があります。まず申請用書類はきちんと作成するということです。アメリカの出入国記録は確実に記入しなければなりません。アメリカの滞在目的も詳しくしっかりと記入しなければなりません。またH-1Bに関して言えばポジションや職務内容、また自分の経歴や会社についても説明が必要となる場合もあるでしょう。もし面接にてこれら質問に的確に答えることができないということであればケースは結果として却下となり、これまで使った時間、お金ばかりではなく、期待までも失うことになってしまいます。従って十分な準備の上、毅然と自信を持って審査官からの質問に迅速に答えることが重要になってくるわけです。弁護士の仕事の一部としては必要書類の準備に加え、面接の質疑応答に対する準備も行います。更に皆さんがしっかりと自分のケースを把握しているかも確認するでしょう。ただビザスタンプ取得のための準備を専門弁護士に依頼することは100%ビザスタンプが取得できることを補償するものではありません。しかし十分な準備を行うことでよい結果を導きやすいとは言えるかもしれません。(次回に続く)
弁護士 デビッド・シンデル
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