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2007/06/25
Vol.134  詐欺によるビザ申請の裁判ケース

連邦陪審は先日、外国人を不当に米国に入国させ、滞在させるため、詐欺のビザ申請を移民局に行ったとしてヒューストンの移民法弁護士に対して有罪を宣告しました。Yali Huang弁護士(44才)(以下Huang氏)は申し立てられていた全てのケースで有罪となり、すぐさま政府に身柄を拘束され拘留されました。更にHuang氏のアシスタントであるYongping Liu氏(49 才)もまた同様に詐欺によるビザ申請に対し、4つのケースでは無罪となったものの、1つのケースに関して有罪判決が下りました。彼女もまたこの有罪判決後、直ちに身柄を拘束され、拘留されました。



Yali Huang法律事務所が最初に連邦当局による捜査対象となったのは当法律事務所より提出された多くのビザ申請書に米国移民局が詐欺内容を見つけたことに始まります。更にYali Huang法律事務所はヒューストンの中国人地域社会では詐欺のビザ申請を行っているということが周知の認識であったことも当局は秘密情報源より掴んでいました。



連邦捜査官とHuang氏の元クライアントが証言に立った2週間半にも及ぶ公判の間、Huang氏が2000年4月から2005年までの約5年もの間に行った詐欺のビザ申請において当局側により主に2つの証拠が提出されました。



最初の詐欺申請として公判で提出された証拠にはB-1ビザの延長申請が含まれていました。B-1ビザとは外国人が米国外の会社を通して短期間の商用目的で取得するビザです。Huang氏は200を超えるB-1ビザの延長申請を行ったのですが、その称するところでは、それら申請にはビザ受益者のスポンサーとなる中国にある会社からのサポートレターが含まれていました。この公判で注目された6つの申請に関し、証拠として提出されたサポートレターは中国の会社から提供されたようになっており、署名も偽造であるというものでした。更に少なくとも3つのB-1ビザ延長申請においてビザ受益者はUltra Controlsという会社をビジネスパートナーとして米国にてビジネスを行っている内容が記載されているサポートレターが申請書類の1つとして移民局に提出されていました。ただその会社はHuang氏と彼女の夫により設立されていたもので、実際にはUltra Controls社またHuang氏の夫のどちらともビジネスを行ったことなどありませんでした。更に提出された証拠によると2004年9月に当弁護士事務所で行われた家宅捜査の後、提出していたビザ申請書にUltra Controls社と記載していた中国人のビザ受益者である複数のクライアントに対してUltra Controls社はHuang氏の会社とビジネスを行っていたと記載された虚偽の供述書に署名するようにも依頼していました。

2つ目の詐欺行為の対象となったのは米国にある企業をスポンサーとして外国人が米国での就労が可能となる雇用ベースのビザ申請です。そのうち外国にある企業の米国子会社の社員として米国にて雇用する目的で提出されたものが含まれていました。しかしそれが米国子会社であることも、またビザ受益者である中国人が米国子会社の管理職として米国で雇用されるという内容も虚偽に記載されて移民局へ提出されていました。更にPing Lee Cohen氏(Huang氏の共犯者としてその罪を認め公判の間証人として証言に立った人物)による証言においても永住権取得のためにビザ受益者となる中国人クライアントより多額の報酬を受けたことが明らかになりました。またCohen氏はこれら詐欺によるビザ申請のためスポンサーとなってもらえる米国企業の募集を行ったことも証言しました。それを元に行われた公判における二人の会社オーナーによる証言によると、彼らは中国人のビザのスポンサーになるように依頼は受けたけれども自分の会社が中国の会社に買収され、中国の会社を親会社とした子会社の代表として虚偽にビザ申請をするという旨は一切話しに出なかった旨を証言しました。

そしてCohen氏はYali Huang弁護士事務所に対し、中国の会社によって買収された米国にある子会社を通して詐欺のビザ申請を行うよう依頼を行いました。Huang氏は株券、役員会議議事録など中国の会社が米国企業を買収したということを立証できる虚偽の書類を作成し、それら書類と共に移民局へ雇用ベースのビザ申請書類を提出しました。Cohen氏は更に一旦弁護士事務所が虚偽の申請書類を作成すると会社のオーナーとしてそれら書類に虚偽の署名をするために弁護士事務所に出向いたということも証言しました。公判ではこの関連ケースとして8つの申請が対象となりました。Huang氏はこれらケースに対して通常の弁
弁護士 デビッド・シンデル
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