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2013/02/19
Vol.264  移民局と米国移民法弁護士協会による会議から得られた会社査察に関する情報

前回に引き続き、政府の会社査察に関わる統計報告に関わる議事録の続きを紹介致します。


最近の統計について


2.   FDNSの査察と Benefit Fraud Compliance Assessment (以下BFCA) の違いについて教えてください。 FDNSの査察は、詐欺の事実調査を実施する目的と、BFCAの監査を含む、と以前示唆されていました。米国移民局(USCIS)では、現在BFCA監査を実施していますか?もし実施しているのであれば、ビザの種類別に、査定法も分類されていますか?これらの査定は、FDNSの職員が行っていますか?それとも、契約で雇われている査察官(CSI)が行っているのですが?また、これらの査察監査は、そのような手順で行われるのですか?

FDNSの査察監査は、3つに分けられます。
(1)H-1Bビザを申請した雇用主である会社を訪れ、申請内容が事実であるか、事実確認を目的とする会社査察ASVVP (Administrative Site Visit & Verification Program)
(2)BFCA 監査のための査察(現在実施されていません)
(3)審査官(adjudicator)、または、司法機関からの情報提供があり、その内容に信憑性がある場合に実施する監査(例:情報の内容や、情報を提供した人物、または情報提供機関の信用性が高いこと)

BFCA 監査は、無作為に選別したケースを徹底調査することで、移民法申請詐欺がどの程度の確率で行われているか検証するものです。BFCA 監査のための査察は、現時点ではまだ実施されていませんが、近い将来、その実施を開始する見込みで、監査方法の一環として、査察が組み込まれる予定です。理想としては、BFCA 監査にパスした会社に対し、追加監査としてASVVP (Administrative Site Visit & Verification Program)を実施する、というような形態を望んでいます。2008年のBFCA 監査結果によると、H−1Bビザのケースの21%に詐欺、または手法上の違反(technical violation)がみられました。この内の14~15%が詐欺、その残りのケースは、コンプライアンス違反の問題でした。現時点で、査察の結果からH−1Bビザの案件の詐欺の確率を計算すると、10.5%以下という数字が発表されています。
弁護士 デビッド・シンデル
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