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2014/02/04
Vol.287  新I-9 フォームの導入(その1)

米国移民局は2013年3月8日、米国の全ての会社に対し、新しいI-9フォームの導入を発表しました。当フォームは即日から有効で、2013年5月7日以降は、当フォームの使用が義務付けられています。


I-9とは雇用主が労働者を雇用する際に米国市民かそうでないかに関わらず雇用主によって作成・保管されなければならない雇用資格確認フォームのことを言います。I-9の主な目的は1986年11月6日以降に雇われた全従業員の就労資格と身元確認です。雇用主は、従業員の雇用の際、指定された確認書類リストを基に就労資格と身元確認を必ず行わなければなりません。移民改革規制法により、全ての雇用主に対して義務付けられ、違反があった場合には罰金や刑事罰が科せられます。このI-9は、監査請求がない限り移民局や労働局に提出する必要はない一方で、雇用主には管理、規則に則った一定期間の保管義務があります。


さて、今回導入された新しいI-9フォームは全9ページにわたり、1~6ページまでがフォーム関する公式インストラクション、7~8ページが雇用主及び採用される従業員が記入するフォーム、そして最後の9ページ目が身元確認(就労資格の確認を含む)用として従業員が提示すべき書類のリスト(List-A~C)が記載されています。ここで際立つのがそのインストラクションの長さで、従来の2ページから6ページとなっており、当フォームついてより詳細な説明がなされており、このフォームの複雑さとその重要性を物語っています。


また、雇用主の人事担当などI-9フォームを通して従業員管理を行なっている責任者の方におきましては、オンライン上(www.uscis.gov/files/form/m-274.pdf) からI-9に関するハンドブックを入手できますので、そちらを参考にされても良いでしょう。更には移民局の公式ウェブサイト(www.uscis.gov)にもI-9 Centralと呼ばれるI-9フォーム記入及び管理方法について詳しく説明書きされたセクションがあります。移民法に則って正しくフォームを記入し、管理する上でもそれら情報源を有効に利用される事をぜひお勧めします。


(次回に続く)
弁護士 デビッド・シンデル
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