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2016/09/01
Vol.327  なぜ米国市民権を申請するのか?その1

米国市民権権を取得することやアメリカに居続けられるかどうかは、外国籍の人たちにとっては大きな関心事の一つです。”Naturalization(帰化)”と“Permanent residence(永住)”の違いとは何でしょうか。生まれながらにしてアメリカ国籍を持つ人の多くは、NaturalizationとU.S. permanent residence を混同しているようです。Naturalizationとは、米国市民権を申請し取得するための手続きであるのに対して、U.S. permanent residenceというのは継続的にアメリカに滞在し、働くことができる資格を得るための手続きを言います。この二つはまったく異なる性質のもので、米国市民には米国永住権保持者では得られない恩恵があります。米国市民権を取得するために長期間にわたり米国に滞在してきた米国永住権保持者ですらその違いに気づいていないこともあり、さらに、米国市民になるための手続きにはさまざまな要件が存在するのです。

なぜ外国籍の人々が米国市民権を必要とするのか、 その3つの理由について3回の連載に分けてお伝えします。また手続きの際に立ちはだかる3つの潜在的な問題についても触れてみたいと思います。

まず、一つ目の理由は、米国市民権を取得することで、海外渡航が簡単になるということ。ほとんどの外国籍の人々は海外渡航に関して制限を持つ国の出身者であり、自国またはアメリカ以外の国へ渡航しようとする場合、事前にビザの取得が求められます 。米国市民としてアメリカのパスポートを持つことで特定の国への渡航の自由度は広がります。迫害などの理由で亡命してきた人は、新たなビザの確認のためや自国を訪れる時に行われる綿密な調査を回避することもできるのです。

次回は、米国市民権取得の残る二つのメリットについてお伝えします。
(次回に続く)

弁護士 デビッド・シンデル
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