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2003/11/03
Vol.48  米入国に指紋採取

米国土安全省は、10月28日入国管理の新システムを公開しました。ビザを持つすべての外国人入国者に顔写真と指紋の登録が義務付けられ、出入国の管理を一層確実なものにしようというものです。同時中枢テロの19名のハイジャック犯は有効なビザで入国していたなどの理由から、出入国管理システムの見直しが進められ、テロリストの入国を阻止しようとする米国の入国管理がまた一段と厳しくなります。

このシステムはUS-VISIT(United States Visitor and Immigration StatusIndicator Technology)と呼ばれる顔写真や指紋をコンピューターに記録し、出入国を一元管理する外国人登録システム。28日に公開されたのは、入国時のカメラ付指紋採取装置と出国時に使われる照合装置で、顔写真用デジタルカメラと、入国者が指を乗せて指紋を採取する専用スキャナーで構成されます。採取された情報は要注意リストと照合され、入国審査が行われます。出国時にも指紋スキャナーがあり、入国時に登録した指紋データと照合されます。これによって訪問者の出入国記録は自動的にコンピューターで管理され、必要があれば登録された情報が捜査機関等に提供されることもあります。

このシステムは全米115か所の空港で2004年1月5日から導入され、登録が義務付けられるのはビザを持って入国する人に限られ、ビザ無しで入国する日本の観光客などは指紋を採取されません。国土安全省は2004年には約2400万人が新システムを通じて登録するものと予測しています。2002年に米国に入国した4億4000万人のうちの多くは陸路により入国しています。陸路による入国者が非常に多いのと、システムの導入には高いコストがかかるため、陸路による入国審査には2005年、2006年まではシステムが導入されないでしょう。このシステムには2003年度に3億8000万ドル、2004年3億3000万ドルの予算が計上されています。
弁護士 デビッド・シンデル
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