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2004/04/19
Vol.57  US VISITプログラムの適用

米国国土安全保障省からの報告によると、2004年9月30日から、査証(ビザ)免除にて航路もしくは海路にて米国へ入国する訪問者に対してUS-VISIT(顔写真や指紋をコンピューターに記録し、出入国を一元管理する外国人登録システム)を実施することになりました。また現在、2004年10月26日までに、ビザ免除プログラムを認めている国々には、2002年度に成立した国境保安強化法に基づいて国際民間航空機関(ICAO)が定めた規定を満たす生体識別の個人情報を機械で読み取ることのできるパスポートを国民に発行するプログラムをもっていることを証明するよう要求しています。しかしながら、ほとんどの国では技術上の問題で、その期限までの導入は困難視しており、政府は各国が今回のプログラムを確実に実施できるよう議会に同措置の実施を2年間延期するよう要請しています。

訪問者が航路もしくは海路を経由して米国へ入国する際、主要な入国検査の一つとしてUS-VISITが実施されます。まず訪問者が左手の人差し指、そして右手の人差し指をガラス板の上に押し付けることで指紋を電子的に記録します。次に、カメラに向かい、訪問者のデジタル写真が撮影されます。米国の税関そして国境警備職員は渡航文書の審査を行い、訪問者の米国滞在についていくつか質問をします。もし訪問者が自分のステータスの変更、滞在期間の延長を希望していれば、その個人のステータスの変更をもとにUS-VISITの登録情報はアップデートされます。
その一方、US-VISITによって出国の確認がされることにもなります。最終的には、全ての訪問者は米国から出国する際にキオスクを利用してチェックアウトすることになりますが、現在、キオスクを利用した出国確認に関するUS-VISITはBaltimore Washington International Airport およびMiami International Cruise Line Terminalの2箇所において実施されており、それらの空港および海港より出国する際のみ自動のセルフサービスキオスクを利用したチェックアウトを行わなければなりません。出国の際訪問者はキオスクにて渡航文書の読み取り及びインクを使用しない装置での指紋採取が再び必要となります。また、キオスクには係員がおり、必要時には手助けをしてくれます。システムが完備された場合、2004年9月30日までにビザウェイバーで入国した訪問者も米国出国時に、その方法にてチャックアウトする必要があります。この出国時に入手される出国確認が渡航記録に追記され、将来の米国への訪問に備えた現況の記録となります。また、いつ誰がどれだけの期間、米国に滞在していたかを知るために、出入入国時にUS-VISITを通してのデータの比較が行われます。このUS-VISITプログラムには2003年度予算で3億6700万ドルが投入され、2004年度予算では3億4000万ドルの予算が承認されました。その予算案は米国会計検査院(GAO)へ提出され、承認されたものです。
弁護士 デビッド・シンデル
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